Gaia Times | ||||||
1801年 1月 1日 | ||||||
新種のサルが見つかる!! | ||||||
大戦が始まったあの日から間もなく1年が経とうとしているが、昨年の暮れに外側の大陸のとある森で、新種と見られるサルが目撃され巷で話題となっている。 目撃者であるこんぶさんの話によると、そのサルは尻尾で木の枝にぶら下がっており、体長は165〜175cmほどで、体毛は茶色だが、頭部のみ金色という今まで見たことの無いサルだったそうだ。そのサルは間もなく森の奥へと消えていったが、終始笑顔を向けていたそうである。 学会では「霧の大陸以外の大陸は、まだまだ未開の地が多いため、新種の生物が発見されても何の不思議も無い。しかし、1メートル60センチを超えるほどのサルが見つからなかったのは不思議だが……?」との声明を出している。 人々の反応は? 本紙では、このサルの発見について各地でインタビューをしてみた。 (あまりまともな回答が得られなかったのが残念であった) ●あら? このサルどこかで……。 (16歳 某国の女王) ●こ、このようなふざけた面構えのサルなど、早急に捕らえて煮るなり焼くなりすれば良いのである! (34歳 某国の男性部隊隊長) ●なかなかおいしそうアルな。 (70〜90歳? 某国の宮廷料理長) ●何で俺に訊く……? (27歳 元賞金稼ぎ) ●ワ、ワシはもう浮気なんぞしとらんぞ! (36歳 インタビューの内容を勝手に勘違いした某国の大公) なお、一番上の回答者は、直後になぜか目を回して倒れ、「ジタン…何をやってるの……」と意味不明なことを呟きながら病室に担ぎ込まれた。 |
森の中で発見された新種と思われるサル 画:流浪の画家こんぶ |
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学会では捕獲を検討中 アレクサンドリアとリンドブルムの学会では、このサルの生態を調べるために、調査隊を派遣してサルを捕獲することを検討しているが、トット教授やオルベルタ大臣などが「外側の大陸は魔物が多く、まだ危険が大きい。それよりこのまま静かに見守った方が良いのではないか」と反対しており、調査隊の派遣はしばらく先のことになりそうだ。 しかし一部情報によると、両名が反対している理由はそれだけではなく、このサルについて何か知っているからであるらしい。 |
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【追記】 某国の女王が発した『ジタン』とは、現在行方不明となっているジタン・トライバル氏のことと思われるが、このサルとどう関係があるのかを本紙では今後全力を挙げて調査する方針である。 |