Gaia Times 1804年 9月?日 ジタン氏の誕生会が行われる! 昨夜、アレクサンドリア城内の晩餐室でジタン・トライバル氏の20歳の誕生日を祝うパーティーが盛大に催された。
もちろんガーネット女王陛下の誕生日の時のように国を挙げて祝うわけではなく、仲間内で大騒ぎしながら宴会するだけなのだが、国務に追われている女王陛下にとって、日々の疲れを癒す清涼剤となったようで、主役のジタン氏以上に楽しんでいた様子であった。
なお、パーティーでは女王陛下自らがお作りになったバースデイケーキが振舞われたが、ジタン氏を除く全員に急用ができたため、ケーキを味わうことができたのはジタン氏のみであったらしい。
どうも皆がジタン氏と女王陛下に気を遣ったらしいが、何故かジタン氏は仲間たちが退室する度に恨めしそうな表情を彼らに向けていたそうである。
ちなみに、ジタン氏には各地から誕生日プレゼントも贈られてきており、彼にとって人生最高の誕生日になったものと思われる。
女王陛下お手製のバースデイケーキの試食を今か今かと待ち侘びているジタン・トライバル氏と、
ちゃっかり自分も祝ってもらおうとお忍びで城を訪れたシド大公殿下
画:むふふ絵チャット隊シド大公殿下の姿も!
パーティーには八英雄や劇団タンタラスの団員などが訪れていたが、なんとシド大公殿下もお忍びでパーティーに参加していたことが明らかとなった。どうやら、あの噂に名高いブリ虫の姿になっていたらしく、晩餐室に潜入した記者も気が付かなかったようである。
しかし大戦が終わった今、お忍びとはいえブリ虫に姿を変える必要もないような気もするのだが……。また浮気でもしたのであろうか?
余談だが大公殿下も今月が誕生月であり、現在リンドブルムでは国を挙げて式典の準備が進められている。ジタン氏、パーティー閉幕直後に倒れる!
先程入った情報によると、ジタン氏が現在城のベッドで寝込んでいることが判った。ジタン氏は仲間たちが帰った後、女王陛下がお作りになられたケーキを独りで味わっていたのだが、食べ終わって部屋に戻った直後に腹の激痛を訴え、そのまま寝込んでしまったのだそうだ。宮廷医師が診察したところ、原因は食べ過ぎによるものと判明したが、一時城内では「とうとうジタン様もやられたか……」という声が飛び交っていた。
どうやら女王陛下の手料理には何やら秘密があるようだ。女王陛下の手料理にまつわる黒い噂
本紙が密かに取材を進めた結果、ガーネット女王陛下の手料理にはとんでもない噂が存在していた。幾つかをここで紹介しておこう。
1:父親である前アレクサンドリア王が病に侵された際、当時10歳の女王陛下が御粥を作って食べさせたが、前王はその日から三日三晩悶え苦しんだ末に亡くなった。
2:前女王陛下もそれを味見したため、精神に異常をきたし怪しい言動をするようになった。
3:某男性部隊の隊長が食べたところ、味覚がおかしくなり解毒剤やギサールのピクルスといった物を美味いと感じるようになった。
4:某女将軍が食べたところ、あまりの不味さに失神した上に調味料の副作用で右目を失明してしまった。
5:故宮廷道化師の二人が食べたところ、老人の身体にはきつかったのか数ヶ月間寝込んでしまい、快復はしたものの以前にも増して役立たずとなってしまった。
6:幼い頃からの某家庭教師が逃げ出した。公式ではブラネ前女王陛下によって解雇されたことになっているが、実際は手料理を食べるのが嫌だったからだそうだ。
これらが事実であるか否かについては、これからも取材を進めて明らかにする方針であるが、パーティーの参加者が逃げるように帰っていったところを見ると、限りなく事実に近いようである。
なお潜入記者がケーキの残りを食べてみたところ、口から泡を吹いて気絶してしまった。どうやらジタン氏は気力(愛の力か?)のみで完食した模様だ。ジタン氏へのプレゼント
ジタン氏に贈られた主な誕生日プレゼントは以下の通り。(カッコ内は贈った人・敬称略)
1:とんがり帽子(ビビの子供たち)
2:ゲンコツイモのシチュー(エーコ)
3:シッポに結ぶリボン(フライヤ)
4:城内での注意書き(スタイナー&ベアトリクス)
5:金色のカエル(クイナ)
6:猫の爪(サラマンダー)
7:FFヒロイン写真集(ブランク)
8:バハムート(ガーネット)
ジタン氏が心から喜んだかどうかは不明だ。《広告》
画家を夢見る木こりの少女と人語を話すヒツジを中心に繰り広げられる、笑いあり、涙あり、感動ありのストーリーが大人気!
老若男女を問わず幅広く読まれている一冊です。
謎の小説家ムフフ・セブン執筆の『君の子羊にはなりたくない』大好評発売中!
木こりのカナコが借り物の鉈で「せいあっ!」と勢い良く竹を割ったところ、なんと中からリュートを携えたヒツジが現れ―――(本文より抜粋)
来月、劇団タンタラスによる舞台化決定!