『ジタン×ガーネット』

自由な心を持つ女好きの盗賊と、世間知らずだけど健気なお姫様。

はたして身分という壁を越えられるのか?

(選択肢によって台詞が違う場合は私の好みで選びました)


場所 台詞と考察
アレクサンドリア城
(ガーネット誘拐時)
城内のホールにて出逢う。
ジタン:「(なんだ? 変わった格好をした奴だな……)」
ガーネット:「あの……、道を譲ってくださらないかしら?」
ジタン:「あ、ああ……」
ジタン、ガーネットの顔を覗き込む。

ジタン:「どれどれ…………」

ガーネット:「わたくしの顔になにか付いていますか?」
ジタン:「いや、実はね……。オレがずっと待っていたのは君のことじゃないかなあ、と思ってね」
ガーネット:「は? わたくしを待っておられたのですか?」
ジタン:「そう! 君が生まれてからずっとこの場所で出会うことを夢見て……ね」
ガーネット:「わたくしを侮辱しているのですか?」
ジタン:「い、いや、そういうわけじゃ……」
ガーネット:「でしたら、失礼いたします!」
ジタン:「ちょっと待った! オレ達、どっかで会ったことねえか?」
ガーネット:「いえ……、わたくしは……。」
ジタン:「そうかなあ……。いいや、オレがこんなカワイイ子見逃すわけがないんだけどなあ……。もしかして、君は……」
ガーネット:「あ、あの……。ごめんなさいっ!!」
(こうして二人は出逢ったわけで……。ところでジタンはガーネットに一度会ったことがあるという発言をしますが、可能性は限りなくゼロに近いかと……。ただ、絶対に無いと言い切れない部分もありますが)
劇場艇プリマビスタ
(ガーネット逃走時)
しばらくの追いかけっこの後、ガーネット、ジタンに自分の誘拐を依頼。
ジタン:「ふぅ……。やっと観念してくれたようだな? (ま、計画とは違ったけどこれで誘拐作戦もバッチリだぜ!)」

ガーネット:「あなた……。もしかして、この劇場艇の方かしら?」

ジタン:「(まいったなぁ、やっぱりバレてたのか…….)」

ガーネット:「ご存知かもしれないのですけど……。実は……。わたくしは……。アレクサンドリア王女のガーネット=ティル=アレクサンドロスなのです。あなたを見込んでのお願いがあります。いますぐ、わたくしを誘拐してくださらないかしら?

ジタン:「な、なんだって!? それじゃ、あべこべ……」

ガーネット:「はっ、追っ手が来たようです!」

ジタン:「なんだかワケありのようだな? よしっ! ここはひとつ、オレにまかせなっ!!」

ガーネット:「ありがとう、恩に着ます」

ジタン:「それでは、王女様! 今から、わたくしめがあなた様を誘拐させていただきます!

(二人の物語はここから始まったのでありました♪)

その後、スタイナーに追われ機関室へ逃げる。

ジタン:「なかなか身軽だなあ、お姫さま! 思わずホレちまいそうだぜっ!!」

ガーネット:「覚悟を決めて城を飛び出したからには、これくらいのことなんて平気ですわ」

ジタン:「まったく、お姫さまにしておくのがオシイね。」

ガーネット:「そのような話は後にしてさあ、行きましょう!」
劇場艇プリマビスタ
(墜落後)
ジタン、ガーネットとの出会いを回想。
ジタン:「(そういえば、あの時……。本当に特別な気持ちになったんだ……。運命の人? う〜ん、そういうんじゃなくて……。どう言えば、いいんだろう……)」


ジタン、ガーネットを助けに行くか、バクーの命令に従うか迷う。
ジタン:「くっそぉ、どうすりゃいいんだ? (あのコの目は、ちょっと哀しそうな目だったよな……。なんで海の彼方を見るような目をしてたんだろう……。まるで目の前に広がる砂浜が視界に入るのを拒むような目……。砂浜に輝く七色の貝がらさえも見ようとしない目……。そういうところが……。ちょっとオレに似ているような気がするんだよな……)」
(深読みすれば、特別な気持ちになったのはジェノムとして敵である召喚士を見つけたからとも解釈できます。単に本当に一目惚れしただけなのかもしれませんが)
魔の森 ジタン、森の主にさらわれたガーネットを助けて脱出した後、怖がるガーネットを元気付ける。
ジタン:「怖いのか……、ガーネット?」
ガーネット、頷く。

ジタン:「だ〜いじょうぶ、オレがついてるって!」

(偽名になるまでジタンには『ガーネット姫』と呼んで欲しかった……)
氷の洞窟 ガーネット、ジタンの提案で偽名を決め、言葉遣いを直そうと決意する。
ガーネット:「わたくしはこれからダガーと名乗ります。ジタン、これでどうかしら?」

ジタン:「よし、上等だぜダガー! あとはそのしゃべり方だな……。オレみたいにさ、くだけた感じになれば文句なしだ」

ガーネット:「ええ、やってみます」

ジタン:「違う違う……。そこは……。(ビビなら何て言うかな……?)『うん、がんばる』だな」

ガーネット:「……う、うん、がんばる!」

ジタン:「その調子だぜ、ダガー!」
ダリの村 ジタン、初めてガーネットの歌声を聞く。その後、武器屋でガーネットを見つける。
ジタン:「ダガー……。(なにか面白いものでもあるのかな?)」

ガーネット:「ジタン!?」

ジタン:「なに見て……顔が赤いぜ? 熱でもあるのかい?」

ガーネット:「な、なんでもないわ。大丈夫よ」

ジタン:「何か妙だな……」

ガーネット:「なに?」

ジタン:「そうか!! しゃべり方変えてるんだな? いい感じだぜ!」

ガーネット:「ありがとう! 劇場艇の舞台もきちんと演じたでしょ?」

ジタン:「そうそう、あのときゃ……ルビィが演じてるかと思ったぜ!」

ガーネット:「わたくし、エイヴォン卿のお芝居は大好きで全部見てたの。『君の小鳥になりたい』は大好きな作品のひとつだったの」

ジタン:「へぇ、そうなのか!」

ガーネット:「ルビィって、劇場艇で会った不思議な口調で話していた女性の方?」

ジタン:「ん、まあね」

ガーネット:「あの人のような話し方をしたほうがいいの?」

ジタン:「えっ? 違う違う! アイツのしゃべりは独特でさ、真似しても『似てない!』って文句言われるだけなんだ、これが。だから、ダガーはダガーで普通のしゃべりを、な?」

ガーネット:「わかりま……。わかった!」

ジタン:「へへっ」

ガーネット:「ふふっ」

(早くもいい感じになったというのにこの次のジタンの行動が……)
カーゴシップ ジタン、ガーネットをカーゴシップに乗せようとする。
ジタン:「大丈夫だって。ほら、もう飛んじまうから早く!」

ガーネット:「そんなこと言われても……」

ジタン:「リンドブルムに連れて行くって、約束するよ!」

ガーネット:「わかりました、乗ります!」

ジタン:「飛ぶぜ!」

ジタン、ガーネットのおしりを触る。

ジタン:「おっ!? やわらかい……」

ガーネット:「きゃっ」


後部甲板にて。

ジタン:「わざとじゃないし、そんなに怒らなくても……」

ガーネット:「そのことはもう結構です」

ジタン:「ほらほら、地がでちゃってる」

ガーネット:「ジタン。わたし、あなたを信じていますから」

ジタン:「オレって、ま〜だ信用されてないのね。ま、ここでがんばりゃ、熱いチューのひとつでも……。(おっ、もう!!?)」

(「信用されてないのね」って信用落としたのは自業自得だろうが!!)

黒のワルツ3号撃退後……。
ジタン:「(……リンドブルムに着けばダガーとの旅も終わり……なんだな。いい感じになってきたのになぁ……)」
どうもジタンは自分から身を引いてしまうところがあるようです。
リンドブルム巨大城
(通常時)
ジタン、塔の上にいるガーネットに会いに行く。そして一緒に望遠鏡を覗く。
ガーネット:「ねえ、ジタン……。わたしをリンドブルムまで連れてきてくれたのは……タンタラス団のボスに……そう命令されたからなの?」

ジタン:「それは違うぜ、ダガー、君を助けたい、そう思ったからさ。誰かに頼まれたわけじゃない。ボスの考えとは違ったからタンタラス団は抜けて来たんだ」

ガーネット:「えっ……ごめん、知らなかった」

ジタン:「な〜に、気にしなくたっていいさ、これが初めてってわけじゃないから」

ガーネット:「ジタン……」

ジタン:「ん? なんか言ったか?」

ガーネット:「で、でも、どうやってわたしを誘拐するつもりだったの?」

ジタン:「スリプル草で眠らせて誘拐するつもりだったんだ。子供用の薬草なんだけどさ、大人でも多めに飲めばおねんねさ」

ガーネット:「でもわたしのほうから来たからその薬も必要なくなっちゃったのね。よかったらその薬草、少しわたしにわけてもらえないかしら? ここ数日よく眠れないの……」

ジタン:「薬なんかに頼らないほうがいいぜ、なんなら、オレが添い寝してやろうか?」

ガーネット:「あら、わたしはそんなに子供じゃないわ」

ジタン:「いや、だから言ってるんだけどさ……」

ガーネット:「??」

ジタン:「あっ、な、なんでもない! そ、それよりさ、さっきの歌、ダリ村でも歌ってただろ?」

ガーネット:「え? ええ……。あの時、起きていたのね?」

ジタン:「いい歌だよな、なんの歌なんだ?」

ガーネット:「いつ、どこで覚えた歌なのかわからないの、どういう歌なのかも。でも昔から悲しくなった時はこの歌を歌うとなんだか温かくなって……。わたしはひとりじゃないんだ、だから頑張ろうって気持ちになれるの」

ジタン:「不思議な歌なんだな……。もう一度、聞かせてくれよ」

ガーネット、歌をジタンに聞かせる。
(どうやらガーネットにはまだ『添い寝』の本当の意味が理解できなかったようですね)

ガーネット、歌い終える。

ジタン:「なあ、ダガー……。飛空艇でのクルージング、いつにする?」

ガーネット:「えっ、何のこと?」

ジタン:「あれ……? そうだ、それは酒場の子に……!」

ガーネット:「……わたくしには関係のないことのようですね」

ジタン:「ちょ、ちょっと待った!」

ガーネット:「あら、わたくしは全然気にしていませんわ。楽しんでいらっしゃればよろしいんじゃないですか?」

ジタン:「あ〜〜〜っ……。よしっ、じゃあ、狩猟祭でオレが優勝したらデートしよう!」

ガーネット:「そんなことわたしとは何の関係もないじゃない!?」

ジタン:「なっ、いいだろ?」

ガーネット:「え、ええ……」

ジタン:「よっし、約束だぞ、ダガー!」

ジタン、立ち去る。

ガーネット:「……ありがとう」

(ジタン、墓穴掘りましたねえ。何とか取り繕ったようですが)

狩猟祭終了後、ブルメシアに行くと言うガーネットにジタンは反対する。

ジタン:「……危険だとわかっている場所に連れて行くことはできない……」

ガーネット:「ジタン!?」

ジタン:「リンドブルムに残ってくれ」

ガーネット:「どういうことなの!? 危険なところなのはわかってるわ!」

ジタン:「わかっちゃいないよ、ダガーは……。戦争なんだぞ? 人が死ぬんだぞ?」

ガーネット:「そんなこと……!」

ジタン:「ダガー……今、目の前で死んだブルメシア兵を見てどう思った?」

ガーネット:「……かわいそう、って……」

ジタン:「そう、かわいそう、だ……。そう思うのは悪いことじゃないさ。けどダガーはまだこう考えられない……。『自分もこうなるかもしれない』って……。お母さまを説得するなんて、そんなこと言ってられる状況じゃないんだ」

ガーネット:「でも!!」


その後、ガーネットは料理に眠り薬を混入させ、ジタンを眠らせる。

ガーネット:「ごめんね、ジタン」

ジタン:「(ダガー……どこへ行くんだ……)」
(ここから二人が再会するまで心苦しかった方が多いでしょう)
再会するまで
(ジタン)
ジタンはブルメシア、クレイラ等でガーネットを気に掛けている発言をする。(ほとんどが選択肢だが)
【ブルメシア】
宮殿を破壊され、膝を落としているフライヤを見て……。
ジタン:「だけど、ダガーが、ブルメシアに来た気配がまったく無かったな……。いったい、どこへ行ってしまったんだろう……」
ベアトリクスに敗れた後、ようやく立ち上がりクレイラへ向かおうと決意した直後……。
ビビ:「そ、それと……おねえちゃんは……」
ジタン:「ダガーのことだろ? オレがダガーのことを忘れるワケないって!! ブルメシアには来てなかったようだけど、きっと、すぐどこかで会えるはずさ! さあ、行こうぜっ!」
(ビビに対し明るく振る舞っているが、内心では……)
ジタン:「(ダガー! どこへ行ってしまったんだよ!!)」
(これも自分の本心を隠そうとするジタンの性格の表れではないかと……)

【クレイラ】
砂嵐が止まった原因を訊くフライヤに対し……。
ジタン:「そんなことよりも、早くダガーに会いたい!!」
フライヤ:「あの娘か……。あの娘、確かブラネの娘であったな……」

ジタン:「なんだよ、その言い方は……」

(フライヤがこの時点でガーネットのことを冷ややかに言うのは無理もない)
再会するまで
(ガーネット)
ガーネットは南ゲート、ダリ、トレノ等で何かとジタンの名を出す発言をする。
【南ゲート(ボーデン駅)】
到着直後……。
ガーネット:「わぁっ……! これで山頂まで行けるのね……。山頂の向こうはもうアレクサンドリアなんでしょ? ……ジタンがいなくてもここまで来ることができたわ……!」

【鉄馬車内】
マーカスと共に鉄馬車に乗り込んだ後……。
マーカス:「ジタンさんはどうしたっス?」
ガーネット:「リンドブルムでわかれたわ……」
マーカス:「ずいぶんあっさりしたもんスね。用が済んだらハイさようならっスか?」

ガーネット:「そんな言い方はないでしょ!? ジタンやみんなが、わたしのこと子供あつかいするから! ……しらないわ、あんな人!!」

(どうやら、ジタンへの対抗意識が強いようだ)

【ダリの村】
風車小屋で……。
ヤフ:「!! キミかわいいねぇ〜。近くに見晴らしのいいところがあるんだけど、良かったら一緒に見にいかない? と、言いたいんだけど、ここから離れられないんだよなぁ。この前よその者が入りこんだみたいでさ〜村長に怒られちゃったんだよ」
ガーネット:「(……誰かさんを思い出させる話し方だわ。でも……気はずかしくなったのは言葉のせいだと思ってたけど、なぜかしら……今はぜんぜん、はずかしくない……)」

(なかなか面白い発言ですね。自分でも気が付かないうちにジタンに惹かれていたのでしょうか?)

【トレノ】
舟の上で……。
ガーネット:「(……ジタンが悪いのよ。ジタンがわたしのこと子供扱いするから……。だからこんな所でわたしが白金の針をさがすなんてこと……。……そう……どうしてわたし、こんなことを? ブランクを助けるため? わたしを助けてくれたから? そうよね、助けてくれた人を助けるためだもの……あたりまえのこと……。でも、わたし、そんなこと考えたことなかった……)」
アレクサンドリア城
(ダガー救出時)
礼拝堂で再会。(ガーネットは目を覚ましてないので正確には違うが)
ジタン:「おい、しっかりしろ!! ダガー!! やっと、会えたってのに……」
(まったくだよ。プレイヤーの代弁とも言えるよこの台詞は。)
ジタン:「フライヤ、はやく、こんな場所からは立ち去ろう。ダガー、いますぐ元気にしてやるからな」
女王の間のソファーにガーネットを寝かす。
ジタン:「オレがついていれば、こんなふうには、させなかったのに……。ごめんよ、ダガー……」

城を脱出する途中でスタイナーと別れた直後……。
ガーネット:「スタイナー……。みんな、わたしのために……」
ジタン:「そうだよ、ダガー! みんな、ダガーのため……アレクサンドリアのため……そして自分のために必死で生きてるんだ! だから、こんなところで立ち止まってちゃいけない! こんなところでくたばれるかっ! 生きよう!!」

ガーネット:「でも、わたし……」

ジタン:「考えている余裕は無さそうだぜ!」


ジタン、ガルガントに乗るのをためらうガーネットを見て……。
ジタン:「ダガー!!」
ガーネット:「でも……わたし……どうすればいいのか……」

ジタン:「それはこれから考えればいい! どうしてみんなが残ったと思ってる!? 自分で決めたからだよ! ここで戦わなきゃならないって! ベアトリクスも、フライヤも、マーカスも、ブランクも、そしてあのスタイナーまでも……。奴らの思いをムダにするな! 今ダガーがすべきことは何だ?」
リンドブルム巨大城
(崩壊後)
ガーネット、最下層へと向かうリフトの上で急に外側の大陸に行くことが不安になる。
ガーネット:「ジタン……。わたしたち、外側の大陸に行かなければならないのかしら……?」
ジタン:「突然どうしたんだよ……? さっきまで行く気だったじゃないか。」
ガーネット:「もし、もしもよ……。海を渡って、見たこともない大陸でジタンたちにもしものことがあったら……。わたしひとりじゃ助けられないかもしれない」

ジタン:「オレのこと心配してるのか?」

ガーネット:「えっ、えっと、そ、そうじゃなくて、ほら……。お姫さまの優秀な護衛がいなくなったら困るじゃない……? うん、絶対困るわ!」

ジタン:「ヘヘッ、そういう時はなんていうんだ? 『有難きお言葉であります、姫さま〜』ってか?」

ガーネット、怒る。
ジタン:「ごめん、ごめん! 大丈夫だよ、そんなヘマはしない。ダガーこそいいのかい? 何があるかわからない場所なんだぜ」
ガーネット:「ええ、覚悟はできてるわ……。もうこれ以上、お母さまに罪を犯してほしくないの」

ジタン:「わかった、じゃあオレから離れるな、ダガーもビビもオレが守ってやる!

ガーネット:「はい……

(二人の仲が本格的に深まっていくのはここからでしょうね)
フォッシル・ルー ジタン、ラニを見て鼻の下を伸ばす。
ジタン:「ど、どちら様?」
ガーネット:「(鼻の下伸ばさないでよ!)」

ジタン:「ハイ……」

(ヤキモチですかね?)
コンデヤ・パタ@ ジタン、食べ物のことしか考えていないクイナを見て……。
ジタン:「まったく、あいつの頭の中にゃ、食い物のことしかないのかね……」
ガーネット:「ジタンは女の子のことしか頭にないけどね……」

ジタン:「そう、その通りっ! このオレの頭の中は、ダガー、君のことで……!」

ガーネット、無視して村の中へ。
ジタン:「本日も進展なし、と……」
(ラニの一件がここまで尾を引いているのでしょうか?)
黒魔道士の村 ガーネット、夜に外へ出て行くビビを見て……。
ガーネット:「ねえ、ジタン……。ビビが出ていっちゃって……」
ジタン:「気をきかせたんじゃないか? あいつもなかなかわかってきた……」

ガーネット:「もう!」

(そして彼女もだいぶ意味がわかってきた)
ジタン:「……そんなに心配しなくてもいいさ」
ガーネット:「でも……」

ジタン:「あいつにだって……あいつなりの考えがあるのさ」

ガーネット:「……」

ジタン:「……考えてもみろよ……。今まで一度だって、自分と同じような、それでいてまともに話せるような仲間にビビは、会ったことがないんだぞ?」

ガーネット:「でももし……そんな仲間にひどいことを言われたり、いじめられたりしたら?」

ジタン:「そんなことを気にして仲間をつくる奴があるか? そんなことを気にしてる奴を仲間と呼べるか?」

ガーネット:「……」

ジタン:「それに、もしかしたら……あいつも見つけられるかもしれないし……」

ガーネット:「見つける? ……何を?」

ジタン:「……いつか帰るところだよ」

ガーネット:「いつか帰る……ところ?」

ジタン:「そう……いつか帰るところ……」
ガーネット:「ねえ、ジタン、その、いつか帰るところって・……」
ジタン:「どうした? 眠れないのか? 何か昔話でもしてやろうか? そうだな……むかしむかし……」

ガーネット:「またそうやってすぐ……」
「添い寝しようか」と言わないだけましでしょう)
ジタン:「むかしむかし……自分がどこで生まれたのか……。そう、自分の故郷がどこなのか知らない男がいました……」

ガーネット:「……ジタン?」

ジタン:「その男は子供の頃から、自分の故郷を探したい、と思っていました……。自分の生まれた場所、自分の記憶の中だけの……」

ガーネット:「……どうして?」

ジタン:「ただ知りたかったんじゃないかな? 親の顔、生まれた家……自分について……。そしてある日、その男は、育ての親の元を離れ、故郷を探す旅に出ることにしました……。自分の記憶の中にかすかに残る……青い光を探して……」

ガーネット:「青い光?」

ジタン:「そう、それだけがその男の故郷の思い出だったんだよ。多分……海じゃないかと……」

ガーネット:「その故郷は……見つかったの?」

ジタン:「おいおい、せっかちだな……こういうものはいろいろあって……。まあいっか……、結局さ、見つからなかったんだよ。そりゃそうさ、手がかりなんて、光の色だけなんだから。それで男は戻ったのさ、育ての親の元へ……。そうしたら、その育ての親、どうしたと思う?」

ガーネット:「やさしく……迎えてくれた?」

ジタン:「まさか! その男の親は、拳ふりあげてなぐったんだ、その男のことを……」

ガーネット:「どうして?」

ジタン:「さあな……。でももっとビックリしたのはその後さ。その育ての親は、なぐり終わった後、……ニカッと笑ったんだ。信じられるか? その男をなぐった後にだぞ? ……でもな、その男はなぜか、その笑顔を見て思ったんだよ。ああここが、オレの、『いつか帰るところ』だ……って。今でもその男は故郷を探している。でもその男には、『いつか帰るところ』がある。だから……ビビもおなじさ……『いつか帰るところ』を見つけようとしている」

ガーネット:「ビビは……この村に残るのかしら?」

ジタン:「さあな……。それはビビの決めることさ」

(心の中を覗かれるのを嫌う彼が自分から過去を話すとは……)
コンデヤ・パタA 聖地に進むために結婚しなければならないことを聞く。
ジタン:「どうする? オレたちが結婚しちゃえば先に進めるぞ……ってそんなことできるワケ……」
ガーネット:「……いいわ」

ジタン:「へ!?」

ジタン、ガーネットにあっさり許可され戸惑う。
ジタン:「……。えーと……え? ど、どういうこと?」

二人で神前の儀を受ける。
ジタン:「(……ええと……いったいどうしてこうなったんだっけ……。この村の向こうにすすむためには儀式を受けなきゃいけなくて……。儀式を受けるのは男女ふたりで……)」

回想。
ジタン:「ちょ、ちょっと待てよ、ダガー!? わかってんのか? ケッコンだぞ、ケッコン!」
ガーネット:「それぐらい知ってるわ……。でもそうしないと先に進めないんでしょ?」

ジタン:「いや、だから……そういう軽々しい理由でだな……」

ガーネット:「始まるわよ」

回想終了。

ジタン:「(ダガーはいったいどういうつもりなんだ? いつもだったら『そんなこと!』とか言って怒るのに……。そりゃこの先にすすむためだろうけどさ……。 も、もしかして……………………オレにホレたか!? やっぱり黒魔道士の村でちょっとカッコつけてしゃべったのがよかったのか? オレって……やっぱ色男?)」
儀式終了。
ジタン:「ダガー!! これでオレたちも晴れて夫婦だ!! さあ! アツいくちづけを……」
ジタン、ガーネットに飛びつこうとするが……。
ジタン:「そういう……オチなのね……」
(オチが何かは自分の目で確かめましょう)
コンデヤ・パタ山道 ガーネットがエーコを家まで送ろうとジタンに言う。
ジタン:「はいはい……。愛する妻の命令とあらば何でも……」
エーコ:「えっ!? ふたりはケッコンしてるの?」

ジタン:「ああ、ちょうどさっき・……」

ガーネット:「ちがうわよ、ただのオトモダチ」

ジタン:「……オトモダチまでは昇格できたのね……」

《誘拐犯(スタート)→優秀な護衛→オトモダチ→仲間→恋人→婚約者→夫(ゴール)まだまだ先は長い》
マダイン・サリ@ ジタン、エーコの質問攻めから解放された直後、ガーネットの様子がおかしいのに気付く。
ジタン:「ダガー? どうしたんだ? さっきから、ボーッとしてるぜ」
ガーネット:「ううん。なんでもないわ」

ジタン:「熱でもあるんじゃないのか?」

ジタン、ガーネットのおでこに手を当てる。
ガーネット:「きゃ!」
ジタン:「ってわけじゃなさそうだな。もしかして、妬いてる?」

ガーネット:「どうしてわたしが?」

(考えてみればジタンって手袋してませんでしたっけ? 熱がないと思うのは当たり前のような……)

エーコが料理中に村の外へ出ようとするとガーネットが話し掛けてくる。(入口にガーネットがいる時のみ)
ガーネット:「ジタン、どこへ行くの?」
ジタン:「ちょっと、ぶらついてくるだけさ」

ガーネット:「……気をつけてね」

ジタン:「すぐもどるよ」

(ちなみに、しばらく戻らないとガーネットがジタンを心配するイベントが発生――――するわけがない。)

ガーネット、イーファの樹へ向かう際、エーコに優しくするジタンに……。
ガーネット:「ジタンって誰にでもやさしいのね」
ジタン:「ダガー? なにか誤解してないか!?」

ガーネット:「ううん……、ジタンのそういうところ、好きよ」

ガーネット、歩き出す。
ビビ:「……おねえちゃん、なんだかちょっとこわかったよ」
ジタン:「……やっぱ、そう思う?」

(ヤキモチですかね?)
イーファの樹
(霧消滅前)
ジタン、最下層でエーコと光る水を見た後の彼女の自分に対する態度を見て……。
ジタン:「(ダガーの気持ちが少しわかった……。……これからはちょっと抑えていこう)」
(自分がガーネットに対しエーコと同じように少々オーバーに接してきたから気持ちがわかったのでしょう)
マダイン・サリA 大人でも泣きたい時は泣けばいいとエーコに言った後……。
ジタン:「ダガーも泣きたいときは泣いていいんだぜ? い〜つでもオレのムネ貸してやるからさ!」
ガーネット:「……あ、ありがとう。・……ねぇジタンは? ジタンはそういうとき、どうするの?」

ジタン:「もちろん、ダガーのムネをかりるわけさ!」

ガーネット:「……もぉ!」

ジタン:「あれ? だめ?」

(本音か、それとも本心を隠しているのかどちらでしょう?)

ジタン、サラマンダーとの決闘後、ガーネットを探しに行き入り江で歌を歌う彼女を見つける。
ガーネット:「ジタン……」
ジタン;「気にせず歌ってくれよ。ダガーとオレだけの歌、なんだからさ。それにしても、よくこんな場所見つけたもんだ。ダガー、盗賊の素質あるぜ! オレと一緒にチーム組まないか? 名付けて『めおと団』!!」

ガーネット:「……素質はともかく、その名前はどうかと思うわ……」

ジタン:「なんていうか、最近のダガーはイイ感じだよな」

ガーネット:「……だとしたらジタンのおかげね」

ジタン:「そうじゃないさ……ダガーがなろうとしたからだよ。」

ガーネット:「……ううん、ジタンが一緒にいてくれたからだわ。わたしひとりじゃ外側の大陸どころかリンドブルムにも行けなかったと思う……。わたしのしたことってぜんぶ空回りしてた……。お母さまを止められなかった……。くじけそうな時もあった……。でもジタンがいてくれたから……。ううん、ジタンだけじゃない」

ジタン:「そうだな……。イーファじゃ、ビビもエーコも。大陸出るときはクイナも……。……フライヤ、スタイナーのおっさん、敵だったはずの、ベアトリクス……」

ガーネット:「忘れてないわ……。みんな無事だって信じてる。でも……時々、不安になるの……。わたし……助けてくれたみんなの期待にちゃんとこたえてるのかな……」

ジタン:「……そんなに重く考えなくていいと思うけど」

ガーネット:「だって!」

ジタン:「みんな、ダガーに責任感じて欲しいなんて思ってない……。ダガーのためだけじゃない、みんな自分で道を選んでやったことさ」

ガーネット:「自分……で。……ジタンは?」

ジタン:「ん?」

ガーネット:「どうして一緒に来てくれたの?」

ジタン:「そいつは……イプセンの言ったセリフだ」

ガーネット:「イプセン……?」

ジタン:「イプセンってのは本当にいた冒険家でさ、その冒険の話を元に書いた芝居だったと思うんだけど……。こんな話なんだ・……」

ジタン、あらすじを述べ始める。

ジタン:「イプセンとコリンというふたりの友人がいた。ふたりはトレノの館で働いていた。ある日、イプセンのもとに、手紙が届く。けれどその手紙は雨にぬれたか何かでほとんど読めなかった。かろうじて読めたのは“家に戻れ”ということ。今でこそ、飛空艇があるから移動は楽だけどそんなの、なかった頃の話さ。なぜだかわからないままイプセンはひまをもらい旅のしたくをして、旅立った。川を越え山を越え、“霧”を越える旅。モンスターに襲われることがあってもコリンとふたりなら、なんとかなった。こうして幾日かすぎたある日、ふとイプセンが気付いてコリンに聞いたんだ。『おまえ、どうして来たんだ?』」

ガーネット:「……コリンはなんて答えたの?」

ジタン:「『おまえが行くって言ったからさ』」

非常にタイミングよく、舟が海へ流され始める。
ガーネット:「ジタン……。わたし…………」
ジタン:「……ダガー?」

(直後、歌が聞こえ、ガーネットは記憶を一部取り戻して気を失う)
(ちなみにこの時歌っていたのはエーコ? 確かにガーネットとは違う歌声だったが……)

その夜、記憶の一部を取り戻したガーネットは母親のことを語る。
ジタン:「(母と思っていた人がそうでなく、思い出した本当の母は、すでにこの世にない……。ダガーは……ふたりの母親を失ったんだ……)」
(これは大きな間違いだった。翌日、ジタンはそれを実感することになる……)
イーファの樹
(クジャ追跡時)
クジャが降りた幹に登るため、サラマンダーはビビとエーコを担いで登る。一方、ジタンとガーネットは……。
ジタン:「よし、じゃあオレはダガーをおんぶしていくよ」
ガーネット:「え? なに? ジタンちょ、ちょっと待って……!」

(この時のジタンの表情が容易に想像できる)

ブラネを助けるか否かで言い争いになる。
ジタン:「……サラマンダーの言うことにも一理ある。ここが巻き込まれる前に、いったん退こう」
ガーネット:「ダメよ……。このままじゃ……このままじゃ、お母さまが危ないわ。」

ジタン:「ダガー?」

ガーネット:「ジタン、わたし……お母さまを助けたいの!」

ジタン:「どうしたんだ、ダガー? あいつは君から召喚獣を奪って戦争を起こしたんだぜ?」

ガーネット:「それでも、あの人に死んで欲しくないの!」

ジタン:「君の安否なんかこれっぽっちも気づかっちゃいなかったんだぜ!? あんなやつ、母親として案じる必要ないって!!」

ガーネット:「わたしにとってあの人が母なの!! ジタンにわかってもらえなくったって、いい!」

(両者の言い分はもっともだ。ただ、もしバクーが悪人に成り下がったらジタンは何て言うでしょうか?)
(ゲーム上では、これ以後、二人が言葉を交わすのはガーネットが髪を切るイベントの時までない)
アレクサンドリア
(ガーネット即位時)
ジタン、酒場で暗く沈んでいる。
ルビィ:「なあ、ジタン! 久しぶりに会うたってゆうのに元気ないやんか〜、どうしたんよ、なあ〜〜〜」
マーカス:「いったい何があったんスか?」
ブランク:「さしずめ、ダガーとかいう女にでもフラれたってところじゃねえのか?」

ジタン:「……」

シナ:「ず、図星みたいずら……」

(最後の会話があんなだからなぁ……)

ブランクとマーカス、ジタンについて話し合う。
ブランク:「ったくジタンてのはしかたねえ奴だよな」
マーカス:「……そうっスね」
ブランク:「でも、まあアイツのオンナとのつきあい方っていままで軽いつきあい方ばっかだっただろ? 今回みたいなマジなつきあいってのは、きっと初めてなんだろうな……」
マーカス:「いくらマジでも相手が女王様じゃどうにもならないっスよ」
ブランク:「そうなんだよ、それはアイツも充分わかっているハズさ。だから、心の中で整理しようとしてあんだけ苦しんでいるんだろうな」
マーカス:「つらそうっスね、ジタンさん……」
ブランク:「ああ……。だけどよ、この山を越えないと、ヤツはだめなのさ……。悩んで苦しんで、そして強い翼を作って、高い山を越えないとヤツはだめなのさ……」


ガーネット、ジタンに会いたいとスタイナーに懇願する。
ガーネット:「ねえ、スタイナー?」
スタイナー:「はっ、何でありますか!」

ガーネット:「あの……ジタンと会って、お話がしたいのですけれども……」

スタイナー:「姫さま、今はそのようなことをされている時ではありませんぞ! もう、あの男とは住む世界が違うのです!」


その後、ベアトリクスにも懇願する。
ガーネット:「ベアトリクス……。ジタンと会いたいのですけれども、だめかしら?」
ベアトリクス:「いまは大切な時期ですのでお控えになったほうがよろしいかと」

ガーネット:「あなたまで同じことを言うのね……」

ベアトリクス:「ガーネット様…」

ガーネット:「取り乱して、ごめんなさい……」

(それより、将軍に着替えを手伝わせるこの国っていったい……。お付きの女官がいないのかね)

ジタン、未だ落ち込んでいる。
ジタン:「ダガーのやつ……。女王のイスってのは、そんなに座り心地がが良いものか? 違うっ! 違う、違う、違うっ! ダガーがいないとオレの一日が始まらないんだっ! あのほほ笑み! あの声! ダガーの声はオレにとっちゃあとても心地よい歌に聞こえるんだ! その歌だけが、オレの気持ちを鳥よりも高く飛ばすことができるんだ! だけど……」
(ガーネットを自分に惚れさせるつもりが、逆に自分が彼女に惚れてたことに気付いたのでしょう)

そこへタンタラスのみんながやって来てジタンを励ますが……。
ジタン:「よしてくれ! おまえたちにオレの気持ちがわかってたまるか!」
(テラの時といい、ジタンは同情されることを嫌うようだ)

ビビに促され、ガーネットに会いに行く途中でフライヤから「一体何をしているのか!」と責められる。
ジタン:「分かってるさ……。だけど、オレに何ができるんだ? 大事なひとにやさしく声を掛けることすらできない……。守り通すことだってできるかどうか……。ましてや、その大事なひとが女王様となりゃ守ってくれる騎士はいっぱいいる……。オレの出る幕じゃないね!」
アレクサンドリア城
(ガーネット即位時)
城内で久々に顔を合わせるが……。
フライヤ:「のう、ジタン! おぬしも何か言ってやったらどうじゃ?」
ジタン:「オレは……いいよ」

スタイナー:「姫さま、もうよろしいでありますか?」

ガーネット:「(ジタン……。)ええ、行きましょう」


ガーネット、その場から去ろうとするがエーコが呼び止める。そして……。
エーコ:「ダガー……。あなたとは“良きライバル”でいつづけたかったわ」
ガーネット:「ライバル? うふふ、エーコって時々面白いことを言うわね」

ガーネット、宝珠をエーコと分け合い、その場を去る。
ビビ:「どうして、ジタンはおねえちゃんに何も言わなかったの?」
ジタン:「言葉が……オレの言葉が……」

フライヤ:「言葉がどうしたのじゃ?」

ジタン:「オレの言葉が何も出てこないんだよ! ダガーに会ったら話そうと思ってた言葉があったんだけど……それは、ぜんぶウソだった! それは、オレの言葉なんかじゃなかったんだ! 『がんばれよ、ダガー! 陰で応援しているからな!』 『困ったことがあったらいつでも相談しに来いよな!』 ぜんぶウソだ! オレの言葉なんかじゃない!! オレの……言葉なんかじゃない……
トレノ エーコがビビにジタンとガーネットの仲について御高説を語る。
エーコ:「あのふたりはニブチンだから、ひとりになんなきゃわかんないの」
ビビ:「……何が?」
エーコ:「ああ、もうっ! あんたもニブチンなんだからっ! いい? ジタンはね、ダガーのことが大好きなの。でもジタンはカッコつけたがるからケンカしちゃうの、わかる?」
ビビ:「あんまり、よく……」
アレクサンドリア城
(ダガー単独行動時)
ガーネット、祭壇で思わずジタンの名を呼んでしまう。
ガーネット:「わたし、こんなところで何をしているのかしら……? お母さま……。ジタン……。ジタン……、いいえ、もうジタン達に頼っていてはだめ! わたしはアレクサンドリアの女王としてこの国を守らなければならないんだわ」
(この時点でガーネットの中ではジタンはブラネの次に大切な人になっているようだ)
アレクサンドリア城
(ダガー&エーコ捜索時)
ジタン、単独でガーネットとエーコを助けに行こうとする。
ジタン:「ここからはオレひとりで行く! みんなは他のひとたちを助けに行ってくれ!」
ビビ:「ど、どうしたの、ジタン? ボクも一緒に行くよ!」

ジタン:「今のオレの頭の中は、ダガーのことでいっぱいで……。ダガーのことだけで、他のことは考えられなくって……。そんなオレが、みんなを守るなんて……。自信がないんだ……」

サラマンダー:「チッ、なさけねえやつだ、一緒に来るんじゃなかったぜ……。まあ、こんなところでくたばるおまえじゃないだろうけどな……。あばよ……」
フライヤ:「ジタンよ、私はおぬしのそういうところが好きじゃ。だが、ひとりの人間を守ることは決してたやすくはないぞ、ジタン!」

ジタン:「分かってるよ、フライヤ……」

フライヤ:「さ、ビビよ、あとはジタンにまかせるのじゃ!」
ビビ:「え? でも、ボク……」
シド:「ああ言っとるんじゃ、ここはまかせておくブリ」

(エーコを養女にした後だったら、この台詞は言わないでしょう)
ジタン:「ビビ……、分かってくれ……。ひとを助けるのに理由が必要か? 人が生きるのに理屈が必要か? そんなものは必要ないだろ? いまのオレは、そういう気持ちなんだよ!」
ビビ:「ジタン……、なんとなく分かったよ。きっとおねえちゃんやエーコを助けてね……」


ジタン、間一髪のところでガーネットとエーコの救出に成功する。
ジタン:「ダガー……、すまなかった……。オレ、つまんない意地はっちゃって……」
(救出された際、ガーネットは初めてジタンに抱きつくわけだが、昼間のエーコに対する当てつけにも見える。
「ジタンは渡さないわ」みたいな。だとしたら悪女だよ……)
(さて、よりを戻した二人ですが、この後あんなことになろうとは……)
リンドブルム巨大城
(復興後)@
ジタン、3日ぶりに目を覚まし、ガーネットに会いに行く。
ジタン:「ダガー、無事だったんだな。いや〜、今回ばかりはオレもちょっとヤバかったぜ……。でも、もう大丈夫! 心配かけて悪かったな」
ガーネット:「……」

ジタン:「……どうかしたのか?」

ガーネット:「……」

ガーネット、首を横に振る。
ジタン:「あ〜、ひさびさにオレに会えたからちょっとてれてるんだな? いや〜まいったねコリャ……。(……オレ何か悪いことしたっけ?)あ、あのさ、何か気にさわったんならあやまるよ。」
ガーネット:「……」

ガーネット、再び首を横に振る。
ジタン:「(そうか……ブラネが死んでからここまでいろいろとあったからな……。……ちょっと元気づけてやるか)なあ、ダガー、狩猟祭のときのデートの約束覚えてるかい? 約束どおりにさ、デートしてくれよ。きっと気晴らしになると思うぜ」
ガーネット:「……」

ジタン:「(……ひょっとしてきらわれてる……かな? とりあえずそっとしておいてやるか)ま……まあ、誰だってひとりになりたい時ってあるよな。ゴメンよ……気がまわらなくて。じゃ、また今度な!」

ジタン、立ち去る。
ガーネット:「(……ジタン、気をつかってくれてるのね……。ありがとう・……)」
(ジタンが3日間眠ってさえいなければ……)

ジタンが目覚めた際、ブランクに「ダガーはどこへ行った?」と聞いておけば、この後ブランクと会話するイベントが発生。
ブランク:「お、やっと来たな……。おい、ジタン!」
ジタン:「ん? ブランクか。どうしたんだ?」

ブランク:「ああ、ちょっと言い忘れていたことがあってな、ここにいればおまえが戻ってくるだろうと思ったのさ」

ジタン:「……で、言い忘れてたことって?」

ブランク:「……はっは〜ん」

ジタン:「?」
ブランク:「ダガーと何かあったな? ……ケンカでもしたか?」
ジタン:「うっ、うるせえ! さっさと用件を話せ!」

ブランク:「クックックッ……。そうムキになるなって」

(さすが兄キ……。)
声を取りもどすまで ガーネットが声を失っているためか、あまり進展は見られません。ただ、所々でジタンがガーネットを気遣う場面があります。
【リンドブルム城内】
ジタン、一緒に黒魔道士の村へ行こうとするガーネットに……。
ジタン:「大丈夫なのか? ムリしなくていいんだぜ?」
ガーネット:「……」


【エーコ誘拐後、ブルーナルシス船内】
ジタン、クジャがエーコから召喚獣を抽出するのを知り……。
ジタン:「まさかあいつまた、ダガーから奪ったように……!?」
ガーネット:「……」

ジタン:「あ、ダガー……心配すんなよ、あいつの思い通りになんてさせやしないさ」

ガーネット、頷く。

【グルグ火山】
ジタン、エーコから召喚獣が抽出されようとしているのを見て先に行こうとするガーネットに……。
ジタン:「ま、まてよダガー!!」
ガーネット:「!!」

ジタン:「わかってる……みんなダガーと同じ気持ちだ」

ガーネット:「……」

ジタン:「さあ、行こうぜ!!」
リンドブルム巨大城
(復興後)A
ジタン、ガーネットの夢を見る。
ガーネット?:「ジタン……」
ジタン:「ん……? ダガーか?」

ガーネット?:「ジタンさん……」

ジタン:「何だよ……急にあらたまっちゃってさ……」

兵士:「ジタンさん! 起きて下さい!」

ジタン、目覚める。
ジタン:「!! ……なんだ、夢だったのか」
アレクサンドリア城
(崩壊後)
ジタン、ガーネットを捜しにアレクサンドリアへ。そしてブラネの墓の前でガーネットを見つける。
ジタン:「探したぜ、ダガー……」
ガーネット:「ジタン!」

ジタン:「しゃべれるようになったのか!?」

ガーネット:「わたし……わたし……あれからずっと考えてたの。これからわたしが女王になって、アレクサンドリアの平和を取り戻さなきゃ……。そう思って、ここへ帰ってきたんだけど……。もう少し、ジタンたちと一緒にいてもいいかな?」

ジタン:「どうしてだい? 理由を聞いてもいいか?」

ガーネット:「わたし、お母さまが生きていたころは……。どうすれば、王女らしく話せるか、どうすれば、王女らしく振る舞えるか、そんなことばかり考えていたの……。お母さまが亡くなって、わたしが女王になろうとした時も同じ……。どうすれば、女王らしくなれるのか、どうすれば、女王らしいと見てもらえるのか、でも、いまのわたしがどんなにがんばっても、きっと国民からは女王と認めてもらえないわ……」

ジタン:「う〜ん、そうかなあ?」

ガーネット:「わたしにこの国を守っていく資格なんてないの……」

ジタン:「う〜ん……。あっ! そうだ! ベアトリクスからこれをあずかってきたんだけど……」

ジタン、宝石をガーネットに投げ渡す。
ガーネット:「これは……ガーネット?」
ジタン:「そう、ガーネットさ……きれいな宝石だろ?」

ガーネット:「とても輝いてるわ……」

ジタン:「その宝石はね……最初はどこにでもある石ころだったんだ。だけどその石は、こう願い続けた……。『わたしは輝きたい!』その願いを手掛かりに、石は人から人へと渡り……。そして今、ダガーの手の中で輝いているんだ! ダガーが輝く勇気を持ちさえすれば……きっといつか輝ける! アレクサンドリアが君を必要とする時は必ず来る。君がアレクサンドリアを必要とした時に必ず! あせらなくてもいいさ! 大切なのは輝きたいと願うことなんだよ!

ガーネット:「ありがとう……。わたし、あやまらなくちゃ……。中途半端な気持ちで一緒にいたいなんて言って」

ジタン:「言葉は中途半端でも、一緒にいたいという気持ちが本当だったらいいさ……」

ガーネット:「ねえ、ジタン……。また、あの時のあれを貸してほしいんだけど……」

ジタン:「あの時あれって?」

(待て待て待て待て!! 『あの時のあれって?』が正解じゃないのか? 本編が間違ってる……)
ガーネット:「あの時……わたしに大きな決意をさせてくれた……」
ガーネット、ジタンの腰から短剣を抜き放つ。
ガーネット:「これを貸してね。ジタン……今までのわたしを覚えていてね……
ガーネット、髪を切る。
(今までの分まで埋めてくれた気がしますねえ。ところで、これからまる2日間二人っきりで何をしていたのでしょうねぇ?)
四つの祠 エーコ、慎重なガーネットに……。
エーコ:「んもうっ! ダガーがそんなふうにオクビョウだから、エーコがヤキモキしなきゃいけないんだからね」
ガーネット:「な、なんの話?」

エーコ:「エーコもいろいろとタイヘンなのだわ……ってお話」


攻略後……。
エーコ:「やっと外の空気が吸えるのね! まったく……レディにあんなバケモノの相手させるなんて、ジタンタたら……。あーーーーーっ!!」
ガーネット:「どうしたの、エーコ?」

エーコ:「肝心なことを忘れていたわっ! せっかくダガーとふたりきりになれたのに!」

ガーネット:「な、なに?」

エーコ:「どぉ〜〜〜っしても聞いとかなきゃいけないことがあるの! ずうっと、ずうぅっと、聞くチャンスを待ってたの! ぜったいぜったい正直に答えてね?」

ガーネット:「だからなあに、エーコ? 答えるにも聞かなきゃ……」

エーコ:「……ジタンのこと……スキ?」

ガーネット:「ど、どうしたの。いきなり……?」

エーコ:「だぁめっ! ちゃんと答えて!! スキ? キライ? どっち?」

ガーネット、俯いてしまう。
その間に飛空艇が近づいてくる。
エーコ:「あ、飛空艇だ! ジタンが迎えに来てくれたんだ!」
ガーネット:「……」

エーコ:「え、今ダガー何か言った?」

ガーネット:「さ、行きましょ、エーコ!」

エーコ:「ちょっと待って、ダガー! そんなのずるいよぉ〜〜!!」

(何て言ったのでしょうねぇ……?)
パンデモニウム
(合流時)
一人で先に行こうとするジタンにスタイナーが……。
スタイナー:「まだ姫さまにふさわしい男かどうか、見極めが終わったわけではないのだぞ!!」
(いつからそうなった!?)

ジタンの危機にガーネットが駆けつける。
ジタン:「ダガー!!」
ガーネット:「これが……あなたの出した答えなの?」

戦闘終了。
ジタン:「ダガー……」
ガーネット:「そうやって自分だけで解決しようとするのね……」

ジタン:「わかってくれ……みんなを巻き込みたくないんだ……」

ガーネット:「わたしたち仲間じゃないの!?」

ジタン:「そう思ってる! そう思ってるからみんなを……。オレはガイアの人間じゃない……。ひとつ間違えばオレがアレクサンドリアを破壊していたかもしれないんだぞ……。そんなオレがのうのうとみんなと一緒にいられるか!?」

ガーネット:「……ジタンはいつも、わたしたちを見ていてくれたわ……。でもジタンはわかっていない……。わたしたちもジタンのことを見ていたってこと! ジタンがわたしたちを見ていたように、わたしたちもジタンのことを見ていた!! ジタンがわたしたちを信じてくれたように、わたしたちもジタンのことを信じていた!! ジタンがわたしたちを守ってくれたように……
守ってあげたいの……ジタンを……
ジタン:「ダガー……」

(FF9における屈指の名シーンと言われております)
パンデモニウム
(脱出時)
ジタンがジェノムを避難させるためブラン・バルに戻ろうとするが……。
ガーネット:「わたしも行くわ!」
ジタン:「ダガー!?」

ガーネット:「また置いていかれるのはイヤ……。それはみんなも同じ気持ちのはず……。だからわたしが見張らなくちゃね!!」


脱出口で……
ガーネット:「上への転移装置か何かのようね……。ここからブラン・バルへのゲートに戻れるんじゃないかしら?」
突然、背後の目玉が開く。
ジタン:「ひぇっ!?」
ガーネット:「どうしたの? 変な声出して……」

ジタン:「う、後ろ……。」

ガーネット:「ただの目じゃないの? なんてことないわ、行きましょ」

ジタン:「ただの目って……おい……。……ずいぶんとダイタンにおなりになったことで……」

ジタン、転移ゲートに乗る。
ジタン:「あ、あのさ、ダガー……」
ガーネット:「なあに?」

ジタン:「その……なんだ、さっきのことなんだけど……」

ガーネット:「どうしたの、ジタン?」

ジタン:「いや、見られているような気がして話しにくいもんだなあと……」

ガーネット:「もう! だから何? 急がないといけないんでしょ?」

ジタン:「ええっとさ……。さっき、助けに来てくれただろ……。それで、なんていうか……その……うれしかったんだ……あんなふうに言われたこと、あんまりなかったしさ……」

ガーネット:「ジタン……」

ジタン:「カンシャしてるって言えばいいのかな? いいや、違うな……ええと……」

ワープ開始。
ジタン:「ありがとう……
インビンシブル船内 ガーネット:「変な感じね……」
ジタン:「どうした? ダガー?」

ガーネット:「この飛空艇が……わたしの産みの親も、育ての母も、ふたつの故郷も奪ったなんて……」

ジタン:「すまない……本当なら絶対にこの船に乗りたくなんかなかったろうに……」

ガーネット:「いいの、気にしないで……・破壊を選んだのはクジャ、そしてガーランド……。この船のせいではないわ……。それにもうやめようと思うの……。自分のつらさを何かのせいにするのは」
ジタン:「ダガー……」
最終決戦後 ジタン、クジャを助けに行くためガーネットや仲間たちと別れる。
ジタン:「ダガー……、いや、王女様……。……あなた様を誘拐するお約束は残念ながらここまでです。……わたくしめの勝手をどうかお許しくださいませ
ガーネット:「いいえ……わたくしにはその申し出を断る理由などありませんわ。それに、わたくしの方こそ、あなたにお礼をしなくてはなりません。あなたに誘拐していただかなければ、わたくしは自分ひとりでは何ひとつできない、つまらない人間のままだったでしょう。でも、あなたと出会って、いろいろな世界をめぐり、いろいろな人々と出会い、いろいろなことを学ばせてもらいました。時には大変なこともありましたが、本当に大切なものが一体何なのかを知ることができたように思います。これまでの長い旅の思い出は何物にも代え難い宝物となるでしょう。本当に……本当にありがとうございました」

ガーネット、後ろを向く……。
ガーネット:でも……でも……おねがい、必ず帰ってきて……
ジタン、黙ったまま俯く……。
月日は流れた…… アレクサンドリアは復興しましたが……。
ガーネット:「いよいよ、劇場艇が到着するのね。なつかしいわ……。また、みんなと会える……。でも……もうあの日々は二度と帰ってこないのね……。だから、もう泣いてばかりはいられない……。涙は勇気にかえて……」
そして…… 劇が上演される。
マーカス:「約束の時間はとうに過ぎたというのに……コーネリアは来ない……。」
シナ:「そろそろ船出の時間だ。あんただけ船に乗れば、ブランクの言った通り、ふたつの国は平和になるかもしれない……。どうする、マーカス?」
マーカス:「あのひとは俺がいなければ生きて行けぬと言った……。東の空が明るくなった……。太陽は我らを祝福してくれなかったか。私たちは、あの鳥のように、自由に翼を広げることすらできないのか……。」
シナ:「マーカス……もうこれ以上は待てないぜ。出航だ!」
マーカス:「私は裏切られたのか? いいや、コーネリアに限ってそんなことは……。信じるんだ! 信じれば、願いは必ずかなう! 太陽が祝福してくれぬのならふたつの月に語りかけよう! おお、月の光よ、どうか私の願いを届けてくれ!」

マーカス、振り向きざまローブを脱ぐ。だがローブを纏っていた人物は……!!
ジタン:「会わせてくれ、愛しのダガーに!!
そして彼の姿を見たガーネットは―――。(あとはお楽しみです)
まとめ さすがに主役の二人だけあって台詞が多いこと……。(当たり前だ)
二人のその後はどうなるのでしょうねえ?
ジタンが爵位を得て上に行くか? それともガーネットに降りてきてもらうか? どちらも難しいと思います。

それよりも、ジタンは行方不明の間、どこにいたのでしょう?
(↑私の中ではもうストーリーが出来上がっています)

最後に……これを読んでさらにジタガネが好きになった方がいたら幸いです。m(_ _)m










inserted by FC2 system