Gaia Times
1800年 2月4日
ガーネット王女が第17代女王に!
 ブラネ・ラザ・アレクサンドロス16世女王陛下の突然の御逝去により、第一王女のガーネット・ティル・アレクサンドロス王女がアレクサンドリア第17代女王に即位されることが決定した。
 故女王陛下と先王との間に生まれたのがガーネット王女のみであることや、元々国民からの人気が高い王女ならば、国内の混乱を鎮められると期待されてのことらしい。
 なお、王女の教育係であったトット教授、そして軍事を司っているスタイナー隊長とベアトリクス将軍が新女王の補佐をすることになっている。
 現在苦境に立たされているアレクサンドリアの未来は新女王の双肩に掛かっているわけだが、弱冠16歳の少女が国政を担うことに不安な声もあり、今後この王国がどこへ向かっていくのかが注目される。

王女帰還の様子
 本紙は、ガーネット王女が城に帰還された際の様子をとある情報筋から入手することに成功した。
 それによると、王女は母親の死の衝撃と、慣れぬ環境で生活をしておられたせいか少々やつれておられたが、気丈にも休むことなく正装に着替えると、城にいる兵士・文官一同に言葉をお掛けになられ、見る者を涙させたとのことである。
 なお、その場には王女の護衛をしていたとされる金髪の少年がいたが、王女のその姿を見るなり怒りと寂しさが入り混じったような表情を浮かべ、王女自らが引き留めるのも聞かずにその場を離れ、城を出て行ったそうである。
 彼の怒りと寂しさは誰に向けられていたものなのか、王女の様子からして気になるところではある。

その場を去ろうとする少年を何故か引き留めようとするガーネット王女
画:宮廷絵師ミツル&オヨヨ
ブラネ女王陛下の葬儀は密葬に
 ブラネ女王陛下は、6日にガーネット王女を始めとする近親者、並びに一部の重臣だけで城を遠くから一望できる王室墓地に密葬されることに決まった。密葬は歴代の女王の葬儀としては極めて異例で、どうやらリンドブルムとブルメシアの両国に配慮したものと思われる。
 なお、女王陛下が密葬されるまで国民は喪に服すことになっているため、現在城下町には普段の賑わいが消えており、言い知れぬ重苦しい雰囲気が漂っている。
人々の声
 本紙は城下町を中心に意識アンケートを実施した。結果は以下の通り。

(1)ブラネ女王陛下の時代は良かったと思うか?
  思う(74%) 思わない(11%) 分からない・その他(15%)
≪少なくともアレクサンドリアの国民にとっては『敬愛される女王』であったようだ≫

(2)ガーネット姫が女王になれば、さらに住みよい世の中になると思うか?
  きっと良くなる(58%) 良くならない(10%) 分からない・その他(32%)
≪不安もあるが、新しい時代に希望を抱いている人が多かった≫

(3)ガーネット姫に好きな殿方がおられると思うか。
  いると思う(64%) いないと思う(32%) 分からない・その他(4%)
≪『いないと思う』と回答した人の多くが貴族の子弟だった≫

 中には個性的な回答をした人もいた。
●とても素敵な時代だったよ。僕のためにあそこまで役に立ってくれたんだから……。(24歳・城下町に現れた銀髪の青年)

●ダガーの奴…………。(16歳・酒場で不貞腐れていた少年)

●ふん、くだらん……。(26歳・賞金首)

●ブラネ様が死んだ今、我々は一体どうすればいいでおじゃる? そんなの決まっているでごじゃる。ブラネ様同様、ガーネット様にもうまく取り入るでごじゃる〜!
 (88歳・双子の宮廷道化師)
謎の白い物体、カモメを丸呑み!!
 デレクビーチで病床にある祖父のために美味い魚を捕まえているセリス・シェールさん(18歳)が、遠くの海上に浮かんでいる謎の白い物体がカモメを丸呑みするという驚くべき光景を目撃した。彼女の話によると、空を飛んでいたカモメが羽を休めるため海上に浮かんでいた白い物体に止まったところ、その物体は何か長いものをカモメに巻き付け、あっという間に丸呑みにしてしまった。セリスさんはあまりのことに呆然としていたが、徐々にその白い物体がこちらに流されてくるのを見て急に恐怖を覚え、一目散に自宅に逃げ帰った。彼女が恋人のロック・コール氏(25歳)を連れて浜辺に戻った時には、もうその物体は見えなくなっていたが、砂浜には何かが上陸したらしき足跡が残されていた。
 当局では、昨日目撃された物体と同一の可能性もあると考え、その行方を追っている。

【謎の白い物体の目撃談】
1.海中で格闘球技の練習をしていたティーダ選手(17歳)とワッカ選手(23歳)が目撃。ただプカプカ浮かんでいるだけだったため、クラゲが何かだと思っていたそうだ。

2.入り江でイルカと遊んでいたプリシラちゃん(8歳)が目撃。近寄ろうとしたところ誤って海に落ちてしまい溺れかけるが、偶然通りかかったクラウド・ストライフ氏(21歳)の適切な人工呼吸により、無事意識を取り戻す。

3.アレクサンドリア近海を縄張りにしているファリス海賊団≪船長:ファリス・シェルヴィッツ(20歳)≫が目撃。捕獲を試みたが、海賊船の動力源である海竜シルドラが絶対に近寄ろうとしなかったため断念。
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リンドブルム基金組合より
 リンドブルム復興のための基金をつのっています。 あなたの1ギルが、リンドブルムの平安を1日でもはやく取りもどせるのです。

カードゲーム大会開催のお知らせ 
今年もトレノのカードスタジアムでカードゲーム大会を大々的に開催します! 女王陛下が亡くなろうが新女王が即位しようが関係ありません! チャンピオンに勝って豪華賞品を手に入れようではありませんか!! 開催日は2月6日。日没よりゲーム開始!

【チャンピオンの声】
ザ・ブリ虫マスター:「あなたの挑戦をお待ちしていまっす!」
ペット:「チャンピオンはワシブリ〜〜〜!!」
ヒツジッチ先生による歴史講座(1)
 皆さん、こんにちは。リンドブルム大学名誉教授のヒツジッチ・エフエフナインスキーです。今回からこのスペースを使って、ガイア史上の謎とされている人物や事柄を詳しく説明していこうと思います。なお、ここに書かれていることが真実であるか否かは全くの不明です。

 
シド・ファブール1世
●リンドブルムを建国したことよりも、空中庭園の発見など冒険王としての活躍が世界的に有名な人物。冒険王としての活躍、並びに狩猟祭での優勝が、リンドブルム建国よりも以前の出来事なのか、それとも以後の出来事なのか、当代一の英雄だったのか、それとも乱世の梟雄だったのか、今もってリンドブルム史の謎の一つとされている。ただ、当時のリンドブルム領を治めていた暴君を仲間たちと共に討ち、現在のリンドブルム公国の基礎を築いたというのは確かであるらしい。









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